前回、こんな記事を書いたところ、いろいろな反応がありました。
ダサい東大生を、服飾の専門学生が本気でコーディネートしてみた
で、Twitterでエゴサーチをしてみると、中にはこんな反応が。
おお、東大生じゃん!
ハンバーグのアイコン、そして工学系の、学生エンジニア・・・
ヤバい匂いがぷんぷんします。
是非ともやって欲しい。
やって欲しいなあ・・・
・・・というわけで、彼に直接、アポを取っちゃいました。
東京大学工学部在学中の、林くん(22才)です。
うーん、なかなかのクオリティだ!
チェックシャツがこう、よれっとなってます。
このよれっとなったチェックシャツの感じ、いかにも工学系のエンジニアっぽいぞ!
笑顔がまぶしい林くん。
背中のリュックには、でかでかと「HOPE」の文字が。
いいぞいいぞ、素晴らしい!
さて、そんな林くんをコーディネートしていこうと思うわけですが、ちょっとその前にいろいろとインタビューしていきましょう。
そのシャツはどこで買ったの?
林「うーん、ちょっと記憶があいまいなんですけど、多分高校の時にユニクロで買ったやつですね。速乾性がいいやつです。」
インナーは?
林「これも確かユニクロだったと思います。これも速乾性がいいんですよ。」
林くんは汗っかきなんですか?
林「いや、そういうわけではないんですけど、高校の時に山岳部だったので。」
なるほど!
山岳部だったから、速乾性が大事なんですね。
なんで大学までそれを着ているのか。
林「いや、自分ではダサいと思ってるんですけど、何買ったらいいか全然わかんないんですよね。」
林「メンドくさいし金使うし、まあいっかなって。」
と、ダサ男にありがちなお決まりの文句。
ある意味、「めんどくさがり」っていうのは、ダサ男の共通項なのかもしれません。
しかしですよ、「金使う」かって言ったらそんなこたーない。
今、ファッションは手軽に楽しくコーディネートすることが可能な時代になっているのです。
そう、センスさえあれば。
というわけで、センスのいいコーディネーターをまた1人呼んできました。
文化服装学院にてファッションについて学んでいる、ひかるさん(21才)です。
全身ブラックという挑戦的なコーディネートのひかるさん。
企画にノっていただき、本当にありがとうございます!
近寄りがたい雰囲気ですが、話してみるととっても気さくな彼女。
まさにコーディネーターにうってつけです。
さあさあ、今回も役者がそろってしまいました。
というわけで、安価でオシャレになれると噂の、渋谷H&MへGO!
・・・
店内で写真を撮ろうとしたところ、近くの奇抜な格好をしたお姉さん(スタッフ)に、
「申し訳ありません、店内での撮影はお断りしておりますう☆」
と言われてしまいました。
残念。
というわけで店内での様子は省略しますが、なんやかんやあってコーディネートが決まった模様。
そしてH&Mの袋を手に提げた林くんの姿。
なんだかとってもうれしそうな表情の林くん。
いったいどんなものを買ったのでしょうか?
林「いやー、こんな長いコート着たことないっすね。これ、僕が着ても大丈夫なんすか?w」
林「冬はダウンしか着ないんですよねー。」
と、なんかぶつぶつ言ってます。
しかしひかるさんによると、重量感のあるロングコートは今季のメンズのトレンドであるとのこと。
なるほど!
というわけで無視しましょう。
お次はインナーに合わせるタートルネックのニットです。
2,999円、こちらも安い。
林「うーん、こんなとっくりのセーターも着たことないですねー。」
だそうです。
そしてボトムスはスキニーパンツで合わせる様子。
1,999円。
林「これ、ピチピチ過ぎじゃないですか?」
林「だいたいいつもゆるめのものを履いているので、ちょっと自信がないです。」
そうですねー。
いくらメンズのスキニーパンツが市民権を得ているとは言え、やはりファッションに自信の無かったダサ男がそれをいきなり履くというのは、かなりのハードルがあるようです。
しかしひかるさんはこう言います。
ひ「ロングコートもスキニーパンツも普通の人にはちょっと難易度が高いかもしれないですけど、林くんの場合はスタイルがいいので、それを最大限活かしたコーディネートがいいかなと思いまして。」
ひ「確かにいきなりオシャレになってしまうことへの抵抗はあると思いますが、例えば街で歩いてる人が林くんのファッションを見て、この人つい最近まではダサ男だったのになーとは思わないので、基本的には大丈夫です。」
なるほどw
つまり似合ってさえいれば問題がないと。
本人の気持ちの問題ですね。
ちなみに今回、かなり予算が余ったので、
スニーカー(2,499円)と、
レディースのネックレス(1,499円)と小物類も全部そろえました。
ネックレス、これ大丈夫か?w
とりあえず、顔周りの武装も完璧です。
カッコいいのはわかるけど、着こなすにはハードルが高そうな数々の商品。
林くん、大丈夫かな。
とりあえず、着替えにいってもらいました。(東急ハンズのトイレに)
そして・・・
じゃーん!!!
おおおおお!!!
誰だお前?w
どこの英国紳士だってぐらい、カッコよくなったもんだ。
ちなみにトータル15,494円なり。
こちらはさすがH&Mといったところでしょうか。
しがないその他大多数といった印象の大学生が、今風のシティボーイに大変身といったところでしょうか。
イケメンっぷりも強調されて、やはりファッションの力恐るべしです。
コートを脱ぐとこんな感じ。
前回同様、着てよし、脱いでよしのコーディネートの完成です。
ひかるさんに今回のコーディネートのポイントを語ってもらいましょう。
コーディネートのポイントは?
ひ「今季のメンズのトレンドでもある重厚感のあるロングコートとスキニーパンツ、中にはあえてかっちりしたシャツなどを着ずに首もとがゆるいニットをコーディネートしました。ハットをかぶることによって縦のバランスをとったのもポイントです。」
トレンドとかって意識した?
ひ「はい。今回はコーディネートにあえて女性もののアクセサリーをいれて冒険してみました。今季のトレンドキーワードでクロスジェンダースタイルというものがあり、某雑誌でも大きく取り上げられています。代表的にこのトレンドを打ち出しているのはJ.W.andersonです。クロスジェンダーとは、例えば女性が男性らしいマニッシュな服装を着るのとは少し違い、そのままメンズの服を女性が着たり、もしくはその逆で男性が女性の服をそのまま着るということです。しかし、そういうコーディネートは女性にはできても、なかなか男性には難しい印象があるように思います。今回、女性ものの大振りなモチーフのネックレスをつけることによって、クロスジェンダースタイルとまではいかないけれど、トレンドに挑戦する冒険心をもった男性を表現しています。」
なるほど!
では林くんにも感想を!
林「オシャレに興味はあっても、コーディネートすることに自信がなかったので、こういう機会を設けてもらってとてもありがたいです。今までに着たことのない服装であったとしても、自信を持って着られる気がします。」
最後に、渋谷で出会ったダンサーの方たちに声をかけ、コーディネート後の林くんの印象を聞いてみました。
「ふつーにカッコいいじゃん!」
「イケメンでオシャレな東大生とか無敵だね!」
よかったね林くん!
ということでダサ男コーディネート第2弾も大成功!
ひかるさん、林くん、どうもありがとうございました!
林くんが出演する「イケメン東大生を、キラキラ女子3人が本気で女装させてみた」はコチラ