「チェックシャツにリュック」のイメージがすっかりついてしまった東大生。
そう、東大生は、あまりにもファッションに対して無頓着すぎる人が多いのだ。
例えば、こんな感じ。
「チェックシャツにリュック」そして「メガネ」…
そう!
彼が今回、ダサい東大生を代表してやってきた、東京大学大学院1年の、川口くん(22)である。
うーん、いい感じにダサいw
ちなみに彼、工学系研究科なのでバリバリの理系とのこと。
確かに、頭良さそう!
金融業界志望とのことなので、将来も有望そう!
しかし彼、見ての通りダサいのだ。
と、とりあえず話を聞いてみないことには始まらない。
というわけで、ちょっといろいろファッションのことについて聞いてみた。
服はどこで買うの?
川「いやー必要に迫られない限り買わないっすね。そもそも、服を買いに行くための服がないっていうか。」
どうしても必要になった時は?
川「年に2回ぐらい、どうしても買い足さなきゃいけないタイミングで、ユニクロとか、ジーンズメイトで服を買います。」
オシャレになりたいと思う?
川「うーん、どうでしょう。多分僕が持ってる服全部ダサいので、例えばアウターだけオシャレな服買っても合わせる服ないから意味がないんですよねw」
川「正直、オシャレになりたいとは思うけど、あきらめてますw 金もすげーかかりそうだし、まあいっかなって。」
!!!
つまり、オシャレになりたいと思いつつも、あきらめざるを得ない状況。
理由は以下の2つ。
・合わせる服がない
・金がない
ならば、「なるべく安く、カッコよく」をテーマに全身コーディネートしてあげましょう!
ということで始まった今回の企画。
頭もよくてカッコよくなれば最強じゃね?
川「全身やってくれるなら、マジありがたいっす。ホントに安くできるんすか?」
というわけで今回、「UNFASHION CREATOR」でブランドを展開する文化服装学院3年のasamiさん(20)に、全身コーデをお願いしてみました。
asamiさん、やっぱオシャレです!
そして優しそう!
マジ頼みます!
さあさあ、役者も整ったところで、今回の企画のルールの確認です。
ルールはたった2つ!
①秋口を意識した、全身コーディネート
②17,000円以下(川口くんの最初のコーデがトータル17,000円だったため)
夏ならともかく、秋口コーデで17,000円以下はちょっと厳しそうですが、頑張ってもらいましょう!
asamiさんが選んだ店は、原宿の古着屋APOLLO(アポロ)です。
安くてオシャレな古着が豊富にそろってるとのこと。
早速潜入してみましょう!
古着屋に来るのは初めてという川口くん。
所狭しと敷き詰められた数々の古着を、物珍しそうに眺めています。
川「いやー、ちょっと自分1人だったら何選んだらいいか絶対にわからないっすね」
だそうです。
開始早々、asamiさんが早速何かを見つけた様子。
手にしているのは、グレーのチェックのショートパンツです。
川「チェックってダサいイメージじゃないんすか?」
asami「このチェックはグレンチェックだからそんなに子供っぽくならないし、あえてボトムスに柄物を入れることでありきたりなコーデじゃなくできそうかなーと思ったので。」
川「男が半ズボンとか大丈夫なんすかね?w」
asami「オシャレな人は結構ショートパンツ取り入れてるんで大丈夫です。合わせ方次第で何とでもできますよ(笑)」
た、頼もしい…
心配する川口くんをよそに、asamiさんはこのショートパンツをベースにしてコーデすることを決めた模様。
さて、どうなることやら。
asami「とりあえずテキトーにコーデしてみたんで試着してもらってます。」
え、もう全部決まったんですか?
asami「いや、実際にパンツを履いたのがどんなイメージになるかを確かめようと思って。」
なるほど、まずは履かせてみて、そのイメージをどんどん膨らませてくやり方なんですね!
納得です。
さあ、川口くんが試着室から出てきました。
あれ?
川口くん…フツーにカッコよくね?w
もうこれでいいやん。
少なくとも、前より大分カッコよくなってるよ。
しかもこれ、インナー・カーデ・パンツ合わせて1万以下。
目標達成じゃんおめでとう!
ただ、asamiさん、ちょっと曇った表情の様子です。
asami「うーん、これじゃ良くも悪くもフツーのファッションって感じなんですよね。こなれた感じがないというか。」
どうやら、asamiさん的には、このコーデだとグレーのパンツの良さを活かしきれてないという感じらしいです。
トップスを選び直し、そして…
おお!
なんとなくオシャレ感増した気がする!
なんでなんで?
asami「やっぱ同系色で合わせると、より一層洗練された印象になりますよね。」
とのこと。
そういうことか。
さすがです。
お金に余裕があるみたいなんで、アウターも選ぶことに。
どうやらこれはワークジャケットのようです。
着てよし、脱いでよしのコーデを目指す感じですね。
まさにいたれりつくせり。
さて、そんなこんなでコーデが決定した様子!
川口くん、ちゃんとカッコよくなったのかな?
古着屋の外で待っていると…
じゃーん!!!
トータル15,750円で、こんなにカッコよくなりました!
内訳は以下。
アウター:3,990円
カーデ:3,570円
インナー:2,205円
パンツ:3,990円
靴:1,995円
こんな感じです。
ファッションで、ここまで人の印象って変わるんですね。
コミケにいそうな学生が、見事に雑誌に載っててもおかしくないレベルまで生まれ変わりました!
ちなみに脱ぐとこんな感じ。
まさに、着てよし、脱いでよしの計算し尽くされたコーデです。
最後に、asamiさんにコーデのポイントを聞いてみましょう。
コーデのポイントは?
asami「基本ストリートだけど、きれいめな印象で、着回しが効くようなコーデを心がけました。」
古着はやっぱりフツーに合わせるとストリートっぽくなりますよね。
asami「はい。なので、同系色で統一したり、首回りはVネックにしたりして、なるべく大人っぽく爽やかに、洗練された印象になるようにしました。」
川口くんらしさとかって意識した?
asami「顔が優しそうな印象なので、白とかグレーとか、優しめの色を使うようにしましたね。」
川口くんにも一言!
川「いや、ホントに自分じゃないみたいで驚きです。しかも着回しが効くようにとか考えてくれて、マジありがたいっす。最初僕が着てきたコーデよりも安く収まったし、またお願いしたいかもです。」
「【第2弾】ダサい東大生を、服飾の専門学生が本気でコーディネートしてみた【H&M編】」はコチラ