仕入れ値はどのように決めていますか?またどれくらいブランドの知識があればよいのでしょうか?

洋服が大好きで、休日にはよく古着屋さん巡りをしています。そうしているうちに、私もいつか古着屋を経営してみたいと思うようになりました。
でも、私はじっくり選ぶのが好きで、古着屋さんでの滞在時間は長めなのですが、古着を売りに来ている人に出くわすことはほとんどありません。これまでは、売りに来る人から買って、それを売っているのだろうと漠然と考えていたのですが、もしそうなら商品が不足してしまうのではないか、と疑問を持つようになりました。
もしかして、古着を仕入れるルートがほかにもあるのでしょうか?もしあるのだとしたら、どんな風に仕入れているのか、今後の参考のためにもぜひ知りたいです。
また、ブランドや状態によっても違ってくるのでしょうが、仕入れ値はどうやって決めているのか、ブランドに関しての知識はどのくらい深ければいいのか、ということも合わせて知りたいです。(女性・38歳)

目指される古着屋の営業スタイルによって答えが変わります。

買い付け中心の古着屋さんであれば、プロパーのセレクトショップの様にSS、AWアイテムを半年ほど前もって大量に買付するスタイルになります。その場合は、お店に並べる商品数を前もって決めて倉庫などでストックを持ち、店内の展示数の調整をしているはずです。

私たちの様に店頭で買取を行っているお店であれば、直近の買取点数や在庫総原価を元に調整していきます。

考え方自体は買い付けをしているお店と同じで、次シーズンのアイテムを繁忙期に向け照準を合わせて在庫を確保していきます。ざっくりですが目安は春夏物を年明け位から、秋冬物をお盆位から調整していきます。

特殊な仕入れ先のお話は別でご質問いただいた方にお答えさせていただきましたのでそちらをご覧下さい。

参考:新品同様の古着はどんなルートで仕入れるのでしょうか?

仕入れ値(原価率)はお店の規模や販売方法によって差があります。詳細は社外秘なのでお伝えできませんが、一般的な古着のリユース業であれば原価率はおおよそ10%~60%の範囲で人気や回転率を元に決定することが多いです。

ブランドや状態によって同じアイテムでも大きく原価率の異なる商品を、どの様な構成で販売していくか。高額な商品だけでは売り上げが安定しませんし、低価格な商品を多く販売しようとすると大きなお店(在庫数)が必要になります。

これはリユース業で最もやりがいのある部分と言っても過言ではありません。

(代表取締役 夷英信)

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