街で見かけるロリータの女の子、それは禁断のヴェールに包まれた存在…。なぜロリータファッションをしているのか、どこに魅力があるのか、気になる存在ではあるけれど、普段はなかなか接触する機会がないのでは?
我々はロリータの謎を解明すべく、ロリータのお宅を突撃訪問し独占取材を敢行!!!
前回の記事に引き続きさらに赤裸々に語ってもらいました!!
それでは早速インタビューに入りましょう。
アイネちゃんはロリータじゃない!?!?
1、ロリータではないっていうのはどういうこと?
ア 「あたしはゴシックです。ゴシックファッション。ただ~黒ロリっているんですよ~、黒ロリータっていってロリータの服のデザインで真っ黒みたいな。アングラの中でもゴシック、ロリータ、パンクって細かく分別してるんだけどそれでもあたし結構ロリータに間違われてたから~。結構ぬいぐるみとかも好きだし、なんかね~夢みるところはめっちゃみてるから~(笑)」
ふ「実はけっこう中身ロリータだから(笑)」
ア「可愛い物大好き!マイメロとか超好きだしね!あ~めっちゃ可愛い!!でも、似合わないから買えない(笑)だから、ゴシックってなんなのかって感じなんだけど~、Wikipediaにも書いてあるんだけど、それはもう分別できないっていうかその人がゴシックって言ったらゴシックみたいなのがあるから~差別化できない。だから~ゴシックでいいやっ☆」
ふ「そうそう~自分の中身の精神どうもつかみたいな。」
魔女はゴシック、お姫様はロリータ?
1、どんなロリータがいる?
ア「ロリータの中にもそれぞれ区分されるものがあるんだけど、クラシカルロリータは昔の19世紀とかに本当にいそうな女の人って感じ。農家とかにいそうな女の人!ファッションは詰襟が好きであんまり肌出さないのが好き!っであと甘ロリっていうのがいるんだけど、甘ロリは~、(ふりるちゃんのことを指して)今若干甘ロリ?イチゴとか~ぬいぐるみとか~何て言うんだろう、ふわふわした~、、、」
ふ「きゅるっきゅるっきゅるっ☆って感じ!!」
ア「あ~分かる!!!魔法少女なんとか~♪みたいな!言っちゃえばちょっと馬鹿っぽい!(笑)ファッションは~シャツが丸襟で子供っぽいデザインが好き。」
ふ「真っ白とかのレースばーって付いてたり、でっかいケーキの柄が付いてたりとか!」
ア「そう!だからおばちゃんが着るときつい!クラロリは~結構年いっても着れる!薄ら緑っぽい色とか~くすんだ色!花柄とか好きだね!甘ロリより大人っぽい。甘ロリは、ぺろぺろキャンディーわあ~♪って感じ!」
2、ゴシックとヴィジュアルの本質的な違いについてもう少し詳しく!
ア「おお~!詳しいとこにいくね~!(笑)ヴィジュアルって音楽だと思うんですよ~音楽からきてるファッションで~ゴシックはたぶん違うと思う!ゴシックは音楽からきてる訳じゃないから~発想からきてるからそこの違いかなあ。あとそんな耽美な発想ってないと思うんだよね!退廃的なとかさ、ゴシックが好きなこと。」
ふ「思想の面じゃないよね」
ア「そうそう!音楽が好きでそういう服着てる。」
3、アイネちゃんはロリータをどう思ってる?
ア「ロリータは、もういいの!もう女の子なら何でもいい!!きゃは♪ロリータは、可愛い物が好きならロリータで良いと私は思ってるから、ゴシック程精神面とか必要ないし!あたしロリータのこと基本イチゴジャムで出来てると思ってるから!」
4、ロリータって言われることは嫌?
ア「う~ん、、、こういう詳しい話をするときはロリータじゃないよって言うけど~友達とか、何回言ってもわかんない人とかいるから~(笑)」
ふ「いるいる~!!」
ア「いるよねー!!!何が分かんないんだよ(笑)って思いながら、もういいです!はい、ゴスロリです!って!もっと分かりやすい話をすると~おとぎ話に例えると、魔女はゴシックで~お姫様はロリータって言うとわかりやすいかも!ゴシックは魔女の立ち位置!同じメルヘンの世界にはいるから可愛いものだけど、暗黒面が強い方。っでどっちかっていうと正義っていうとあれなんだけど、そっちがロリータ!」
5、敵対している勢力みたいのってある?
ア「あっ分かった~!はい!はい!はい!物申すアイネ!!」
ふ「行けアイネ!君に決めた!(笑)」
ア「ギャルロリ!!!あいつら絶対許さないから!!!(笑)ギャルロリは~何て言うんだろう、ケバいよね、*パニエとか入れない!」
注*パニエ(仏:panier)とは、下着、ファウンデーションの一種。18世紀にヨーロッパでドレスなどのスカートを美しい形に広がらせるため、その下に着用したのが始まりである。現在も形は異なるもののアンダースカートとしてウェディングドレスやワンピース(のスカート部分)を膨らませる用途で用いられている。(Wikipediaより引用)
ふ「スカートしぼんでて~メイクがめっちゃ濃くって、髪色も金髪で~髪の毛のところどころに色々付いてるよね」
ア「っでしゃべり方とか、まじちょーうけんだけど!みたいな(笑)」
ふ「普通のぎゃんぎゃんのギャルがロリータ着てる感じ!」
ア「さっきあたしロリータには何も求めないって言ったんだけど、やっぱりロリータは乙女であるべきだと!ってか基本、レースが好きとかうさぎが好きとかリボンが好きとか言ってんならそんなしゃべり方やめろって感じだから!(笑)嫌なの~すっごい嫌い!下品なものが嫌い!男に媚売ってるイメージも強いし!」
ア「あと、色とかにも例えられるけど~クラロリ(クラシカルロリータ)は生成(きなり)みたいな色で、甘ロリは薄いピンクとか、ゴシックは黒だし、ゴシックパンクとかは赤黒でヴィジュアル系も赤黒だよね。ゴシックの正統派って青と黒って言われてるんだけど、白ゴスっていうのもいるんだよ!真っ白でゴシックっているの!なんか全部真っ白で~金の十字架に、ジャボタイベストに2Wayのボタンに~ズボンとか!」
メガネ男子必見!ロリータはメガネ男子がお好き?!
1、恋愛観について聞いてもいい?
ふ「恋愛観だって~♪」
アふ「きゃっきゃっきゃっ♪」
2、どんなタイプの人が好き?
ア「(食い気味に)それはさ~これに関してどう思う君は?(笑)」
ふ「え~っなんかさ」
ア「理想と現実はさ」
アふ「違うよね!(笑)」
ア「理想は(二人とも)あんま変わんないね~。」
ふ「そこにメガネがあるかないかの違いくらいだよね!」
ア「理想は~、本を読むのが好きで~病弱な痩せてて身長が高い人。」
ふ「インドアな感じの~肌の白い理系っぽい黒髪の」
ア「あたしはね、文系希望!!」
3、なんでタイプが一致したのかな?そこには理由がある気がするのだけど?
ア「なんだろ~昔っぽいのが好きだからかな~?」
アふ「昔っぽいの好き~♪」
ふ「今どきのぎゃんぎゃんってよりは、落ち着いた紳士みたいな。」
ア「紳士のイメージがそういう感じだからかなたぶん!」
ふ「どっちかっていうと男性的なっていうより中性的な感じの人が良いかな。」
ア「あたしも中性的な人好き~!あとロリータの人達でギャルみたいの好きって人はまずいないよね~。」
4、男性のファッションへのこだわりは?
ア「ほんとはありましたよ昔は!そんな時代が私にもありました~(笑)」
ふ「私はメガネの人じゃないと恋愛対象としてみれない(笑)ほんとに目悪くなくてダテ(メガネ)とかなんか、、、ダテかよみたいな」
ア「にわか野郎って!!」
ふ「そうそう!(笑)」
ア「性格はね~あたしお兄ちゃん系がすごい好き!わがまま何でも叶えてくれるみたいな!」
ロリータから日本人にもの申す!
1、最近の女の子ってあらゆるものに可愛いって言ったりするけどそういう感覚ってある?
ア「ないかもしんない、、けっこう分別してる!ちなみにリラックマはあんまり可愛くないんだ、あたしの中で。なんか可愛いのは理解できるんだけどヒットポイントに入らない。」
ふ「わかる!可愛いーっ!!!っとはならない!可愛い(低めの声で)みたいな!(笑)可愛いことは可愛いけど別に好みじゃない。」
2、例えばCanCamとかViViとかのファッション誌を見てどう思う?
ア「あ~なんか自分の好きな物を見つけられなかった人が着てんだなって感じ(笑)」
ふ「美容院とか行くと出してくるから見るけど何も楽しくない(笑)たまにこれのこの部分可愛いなっていうのはあるけど、全体的に見て可愛いとは思わない。」
ア「女の人とかが色んな服着てたりとか物持ってたりするんだけどすっごい不思議で、この人これが可愛いと思って買ったんだなあとか思っちゃう(笑)あと思うのはさ、みんなが着てるから着てるっていうの見てると~ああこの人は自分の好きな物見つけられないんだとか思うんだよね。」
ふ「なんか流行に流されてる感じがね~」
ア「そうそうそう!それと同時に最近森ガールが流行出して、そういうちょっとロリータチックなのが増えてちょっとイラっとしてるんだよね(笑)。にわかめ!と思って。清純を装ったビッチ共が!!(笑)男の人もなんかそういう箱入り娘みたいのが好きっていう、女の人が言う白馬の王子様的ポジションとしてあるらしくて、ちょっと手が届かなくて清純派で~下ネタとかもわかんな~いみたいな!いねーよ!バーカ!(笑)だから、森ガールってギャルとかよりは男の人受けが良いからそういうので着てる人もいるし、ほんとに好きで着てる人もいるって言ってた。」
3、じゃあ、きゃりーぱみゅぱみゅってどう思う?
ア「あっ結構好き!きゃりー然り、海外だとガガ(レディー・ガガ)!そういう人が増えて日本で流行ってくれると、あたしはみんなが各々自分が好きな物を着れば良いと思ってるから~そういう人達がいると、あっもっと私自由になって良いんだ!!って思ってくれるんじゃないかっていうので、特にきゃりーぱみゅぱみゅは日本人だし流行ってくれれば!!でもそうすると今度、個性派だからって個性派に憧れる人達が出てきちゃうとちょっと違うと思うんだけど、もっと自分のしたいことを見つけてしてくれると!なんか日本人って島国の人達だからやっぱりみんなが一緒じゃなきゃっていうのがちょっとあるんだよね。海外ってけっこう移民だからみんな好きなの着てるけど、もっとそういうのがあってもいいんじゃないかと!髪色とかも!」
ふ「ちゃんと考えがあってやってる人だからきゃりーは。」
ア「これはあたしの個人的な考えだけど、その人その人の世界観があるのがすごい好きなの!だからギャルとかで、マイメロちゃん超可愛い!って言って、マイメロとかハローキティーで家ばーって埋めてたり、携帯がどっちが本体かわかんない(大きなストラップとかキャラクターで埋め尽くされて)ってくらいの人とか見てるとすっごいすっきりすんの!!その人の世界観があるんだなあっていうのが見れるから!もう何でも良いの!徹底してる人がすごい好き!だから流行に流されたりとか無個性の人とか色んなのが好きになっちゃってる人とかってあんまり、、、」
ふ「自分の好きな物があってそれを突き詰めてる様子とかね!」
最後に質問!これからもずっとロリータでいる?
ふア「いるーーーー♡♡♡」
こうして3時間にも及ぶロングインタビューが終わった。
以前は不思議な存在であったロリータだが、想像以上に深い考えや信念を持っていることに驚いた。同時に自分の浅はかさを痛感し自己嫌悪に陥る取材班であった…笑
ロリータについて語る彼女たちは生き生きしていて取材班の目には輝いて見えた。
好きなことや好きなものをとことん突き詰めて周りに流されることなく突き進んでいる。それはファッションだけにとどまらず生き方までも。
彼女たちのロリータ生活はまだまだつづく…