男の娘(オトコノコ)。
2010年の流行語大賞ベスト100にノミネートされて以降、今再びその言葉にブームの兆しが見られます。
そもそも「男の娘」っていったいどういった存在なのでしょうか?
「ニューハーフ」や「オカマ」といった言葉とは何が違うのでしょうか?
以下、Wikipediaからの引用です。
男の娘(おとこのこ)とは、男性でありながら女性にしか見えない容姿と内面を持つ者を指す言葉。服装や化粧を整え女性として生活していることも多い。
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男の娘は、医学的な性転換の有無、性的指向が「同性愛」であるのか「異性愛」であるのかは重視されない。男の娘とは外見のことであり、内面やセクシャリティは関係なく、問い正すのは御法度とされる。
「ニューハーフ」などといった言葉とは違い、どちらかと言うと、女装を趣味やライフスタイルとして捉え、あくまで自分は男性であると自覚している人のことを指すのでしょう。
また、「PRESIDENT Online」のある記事では、秋葉原の「男の娘」バーで働く男性たちについて、以下のように記述されています。
今、秋葉原で「男の娘」たちが自分らしく振る舞い、居心地のよい場所と仕事を見つけられたことは、日本社会にとって大きな進歩だと私は感じます。時代や地域によって変わる社会通念の「男らしさ」や「女らしさ」にとらわれず、それぞれの特性や自分らしさを発揮できる社会には、新しい文化やビジネスが生み出される可能性があるからです。
!!!
つまり、元々女装してみたいといった男性のニーズは存在していたものの、顕在化していなかった。
これまでは、ライフスタイルとしての女装までもが、「オカマ」といったような差別用語によってひとくくりにされる背景があり、なかなか女装してみようと思っても困難な状況だった。
それが今、秋葉原を中心に、「男の娘」という言葉のブームとともに、趣味やライフスタイルとしての女装を寛容に受け入れる環境が整い、日本社会の経済成長にも貢献する可能性がある、ということなのだ!
「男の娘」やべえw
人の様々な趣味嗜好に対する寛容さが、そういった言葉や概念によって生まれ、それが新たなビジネスチャンスにもつながるというのは、非常に興味深いですね。
いやー、いろいろ調べてみると、ちょっとやってみたくなりましたね、「男の娘」。
女装ってそんなに上手くいくものなのかなー。
とりあえず、素材が元々、均整のとれた顔立ちでないと難しい気がしますね。
Hydeでこのクオリティ。
うーん、なかなか難しそうだw
でも是非ともやってみたい。
やってみたいなあ・・・
というわけで、「ダサい東大生を、服飾の専門学生が本気でコーディネートしてみた」にもご出演いただいた、東京大学工学部(!)在学中の林くん(22才)に再びお願いして、女装してもらうことになりました!
とりあえず彼をおもちゃにして、実験というわけです。
前回の記事でコーディネートしてもらった服をそのまま着てますね、彼。
気に入ってもらってよかったです。
にしても、うーん、いい感じに爽やか!
こんな爽やかでイケメンな彼が、これからどうやって変貌を遂げるのか、非常に楽しみであります。
ところで、ちゃんとした女装をするには、女の子の目線が不可欠なわけです。
今まで全く女子の目線での「可愛い」を意識してこなかった男が、いきなり女装しようなんて思っても土台無理な話で、どうしてもコスプレ感が強まってしまう気がするんですよね。
こういったナチュラルな、街を歩いていてもフツーに周りにとけ込むような、何なら女性モデルとしてハントされちゃってもおかしくないような、そういった方向性を目指したい!(佐藤かよみたいな)
というわけで、女性目線での「可愛い」を手に入れることで、ナチュラルな女装を実現するために、今をときめく女子大生を3人呼んできちゃいました!
左から、K大学大学院1年の今木さん、K大学3年の宮本さん、S大学2年の馬場さんです。
うーん、みなさん、みずみずしくて、なんかこう・・・すごくいいですね!
ご協力いただき、本当にありがとうございます!
そんなこんなで、今回も無事役者がそろったところで、女子力の高いショッピングモールと噂の、有楽町LUMINEへ行って参りました!
今、年始セール中ですね、ありがたい。
無事に送り出したものの、いったいどうなることやら・・・
全く想像もつきません。
とりあえずカメラマンの私は、カフェで時間をつぶしていたのですが、1時間待っても、2時間待っても、なかなか帰ってこないんだなこれがw
そう、今をときめく女子の買い物は長いのです。
それが今回男に着せるレディースの服を選んでいるのだからなおさらだ。
きっといろいろと試行錯誤して選んでいるんだろうなー、と思いつつも、ついにしびれを切らした私は4人の様子を見に行ってみることに。
外からこっそりショップの様子を覗いてみました。
おお、めっちゃ選んでるw
そしていい感じにおもちゃにされている様子の林くん。
とりあえず、楽しそうにしているみたいでよかった。
そしてもうしばらく待つこと1時間。
ようやく4人が、LUMINEから出てきました!
にしても、女子3人は笑顔なのに、林くんは何とも言えない表情をしています。
いったいどんなものを買ったんだろう・・・
とにかく、購入品チェーック!といきましょう。
まずこちらは・・・おお、可愛いw
FRAY I.D(フレイ・アイディー)のニット。
流行のパステルカラーで、女の子らしい雰囲気を演出。
少し短めの丈なので、どんなスタイリングにも合わせやすいかも。
冬〜春先に大活躍間違いなしの1枚です。
セール期間中につき、定価12,810円からの、40%オーフ!
そしてお次は・・・おっとこちらは、snidel(スナイデル)のスカートだ!
今年注目の膝丈スカート。
しかも人気の水色、お目立ち度満点です。
細身で綺麗なラインなので、スタイル良く魅せてくれます。
ダークトーンになりがちな冬の装いにどうぞ。
こちらもセールで、定価13,860円から40%オフです!
もちろん、スカートにはタイツで!
女子3人が履いているのと同じ、黒のシアータイツです。
定価1050円からの50%オフで、525円。
安い!
おっと、もちろんウィッグの準備も忘れずに!
女子力の高い、ダークブラウンのゆるふわパーマ仕様。
こちらは自前で持ってきました。
そして、まだまだ流行が続いているこちらのベレー帽をかぶれば、完璧というわけですね!
宮崎あおいで有名な、earth music&ecology(アースミュージック&エコロジー)のベレー帽です。
女子力満点のキャメルカラーで、他の子と差を付けちゃいましょう。
こちらはタイムセールで、なんと定価3,990円から、60%オフで購入!
以上。
これ、ホントに大丈夫か?w
1つ1つのアイテムはすげー可愛いと思うのですが、正直、全く想像が付きません。
林くん、佐藤かよになれるのかな・・・
若干の不安を抱えつつも、とりあえず化粧をしてみないことには始まらないのです。
というわけで、化粧&着替えをするために、カラオケ歌広場に行って参りました!
女子3人で周りを取り囲み、前髪をピンで止め、準備はバッチリの様子です。
いざ、化粧スタート!といきましょう。
にしても、この女子たちの化粧の手際の良さたるや、なかなかハンパではない。
毎日やってるから当然と言えば当然か。
ちょっと自分の顔を確かめてもらいましょう。
はい、苦笑。
うーん、正直、化粧だけしてる状態だと、やっぱり林くんなんですよねw
部分的には女性でも、髪型やファッションなど、総合的に捉えることで、我々は男性か女性かを脳で判定しているわけです。
そこらへんのバランスがアンバランスな状態だと、林くんが自分の顔を見て苦笑したように、違和感を感じてしまう。
これから服を着て、ウィッグをかぶって、今のアンバランスさに決着が付くのかどうか、そこで初めてわかるのです!
というわけで、買った服を着てもらい・・・
(やべえ嫌な予感しかしない)
ウィッグをかぶって、髪型を整え・・・
ちょっと暗いからよくわからないので、思い切って銀座の街へ繰り出しちゃいました!
さあ、結末やいかに・・・
・・・
・・・
・・・
じゃーーーん!
おおおおお!!!!!
あれっ、えっ?!!
こ、これは・・・成功なのか?!!
最初から男かと言われれば、ああ、確かにそうだともなりそうだし、それがなかったら、女性だと思っちゃう気がしないでもない。
いや、待てよ・・・
もしこんな感じで歩いてて・・・
「お姉さん、ちょっとちょっと!」って話しかけたとして・・・
・・・
おおおおお!!!!!
これはもしかしたら、イケるんじゃないか?!!
うん、これは完全に女子だ!
正面から見ると、やはり男性の骨格が際立ってしまいますが、見る角度によっては、完全に女子だ!
すげえ、林くん、可愛いぞ!!!
イケるイケる!
ちなみにビフォーアフターはこちら。
うーん、頑張ったw
最後に4人並んでみましょう。
うん、いい感じに紛れ込んでる気がしないでもないw
佐藤かよさんのすごさを知りつつも、ある程度「カワイイはつくれる」ということが判明しましたね。
というわけで、男の娘計画、成功かな?
この経験は是非、次回の企画に活かしたいものです!
【ちなみに】
今回の女装で、私たちはいったい総額いくら使ったんでしょう。
なんと、18,129円も使ってしまいましたw
「定価○○円の○○%オフ」というのを頭の中でパパッと計算できた人は、もしかしたらだいたい分かってたかもしれません。
けど意外にそういう計算って、たいていの人には難しいものですよね・・・
(私もすごく苦手です。)
そういった方のために、なんと、今回ご協力いただいた今木さんと馬場さんが、買い物中の計算の煩わしさを解消するiPhoneアプリをリリースしたのです!
その名も「CALFUL(カルフル)」。
CALFULでは、商品の元の値段を入力して、スライダーで何%オフになっているかを調整するだけで、簡単に割引後の価格が計算できちゃいます。
例えば今回の買ったニットは、定価12,819円の40%オフで、7,692円。
一瞬だし、超簡単。
「Add To List」ボタンを押せば、こんな感じで、お買い物リストが作れちゃう。
全アイテムの総額もここで分かっちゃうので、予算内に買い物したい人のための、まさに強い見方となるわけです。
セール期間の必須アイテム、是非ダウンロードしてみてください。
今木さんと馬場さんが所属する、「Tech Girls」についての情報はコチラ