ファッションと全く関係のない話ですが、AKB総選挙について書きます。
私はAKBに関しては、3年ぐらい前にちょっとハマっていて、今はほとんど興味が無くなっていたのですが、今回の総選挙に関しては、とても面白かったと感じました。

こちらの記事は、指原氏が1位になったこと感じる違和感と、その理由について言及しています。
AKB総選挙「指原1位」、ホントにそれでいいの!?公平な選挙制度が持つ「光と影」を考える

「恋愛禁止というルールを必死に守ってきた他のメンバーに対するモラルハザード」、「指原ファンの今回の投票行動は、AKB48の価値を毀損する行為だった」と、大まじめに今回の結果に対する危険性を語っているのですが、所詮はやはり、エンターテイメントだと思うのです。

おそらくAKB、特に総選挙が今、変革の時にあるのではないでしょうか?
数年前までは、とにかくピュアにやるのが面白かったし、ビジネス的にもよかった。
ファンの手によってNo.1のアイドルを決めてしまおう、それ自体が今までにない発想だったし、AKBが全国に認知される要因として、この総選挙というものが大きく貢献した。

しかし、AKBは既にみんなが知ってるアイドルになってしまった。
そうすると、全員が全員大まじめに、この子のこういうところが好きとか、この子が一番になるべきだとか、この子にもっと頑張って欲しいとか、そういうことを考え、興味を持つかっていったらそうではない。

指原氏が1位になったのは、そういったところなんじゃないかな?と思う。
つまり、AKBが国民的アイドルになる中で、総選挙自体をもっとライトに捉える人が増えた。
「この子が好きだから、この子に1位になって欲しい」という人ばかりではなく、「こいつが1位になったら、すごく面白いよね」という軽いノリで投票する人が増えた。

中国のファンが1人で指原氏に9108票を投票したが、2位の大島氏との差が14067票だったので、このファンがいなくても指原氏が勝っていたということを言っていた人がいましたが、私はこのファンがいなかったら指原氏は1位になっていなかったと思います。
やっぱり速報を見て、「このまま指原が1位になったらすげー面白いじゃん」と考えて投票した人が多かったと思うのです。

まさに「冷やかし投票」です。
7月の参院選ではやってはいけませんが、エンタメの世界では、それは正直全然OKだと思うし、冷やかしのない厳正な投票のみで判断し、一部の熱狂的なファンの手によってNo.1のアイドルを決めるということが、もうAKBに関してはそんなステージではないし、それがずっと面白いと言えるのか、という話です。

「エッチ写真バラ巻かれた女が国民的アイドル1位になる時代」。
その事実自体、すごく面白くないですか?

いろいろ意見はあるでしょうが、私は今回の総選挙で、AKBが本当の意味で国民的アイドルであるということを証明したと思うし、これからも枠にとらわれず、面白いエンターテイメントを届け続けてくれるという予感がしました。