すごいですねー、未来を感じますねー。
1年前に月間訪問数100万人を突破し、そのiPhoneアプリが2012年のAppStoreベストアプリに選ばれた、iQON(アイコン)のことです。


ファッション好きのユーザー(女性中心)がサイト上でコーディネート(コラージュ画像)を作り、それがずらーっと並んでいます。(↑)
まるで雑誌を見るかのような感覚で、ファッションを楽しむことができますね。


あまりこういうことは苦手なのですが、私もちょっとコーディネートを作ってみました。(↑)
こんな感じで、アップされている大量の服・小物・デコレーション画像から自分好みの素材を選び、いい感じの1枚のコラージュ画像になるようにレイアウトさせていきます。
拡大・縮小・回転・反転など自由自在で、ブラウザでこんなに高度な編集ができるのが、この時点でちょっとした新感覚です。
パワーポイントの扱いになれている人なら、オペレーションには全く困らないでしょう。


できあがったのがこんな感じ。(↑)
ニューヨークっぽいファッションをイメージしてみました。
コメントに、「男が頑張って作ってみました」とあえて書き、Like数を集めたかったのですが、なんとでした。


他のユーザーさん(女性)のコーデ。(↑)
やっぱ女性のこういう感覚ってめちゃくちゃ優れていますよね。
土下座したくなります。


コーデに使用された服・小物の画像から、それらのアイテムを購入することもできます。(↑)
ZOZOTOWN、fashionwalker、stylifeなど、他の通販サイトへのリンクが貼ってあります。

眺めてみて、使ってみて思ったのですが、すごい!
ファッションって、やっぱ買うだけじゃないですもんね。
買ったその先、つまり、自己表現の手段としてファッションを捉えている人が多いと思うので、ソーシャルとの親和性が高いと思うのです。
でも、国内のソーシャル×ファッションのサービスって、コーディネート投稿サイトというジャンルだけでもいろいろありますが、自撮り画像をアップすることが前提となって回っているようなサービスが多いですよね。
要はこれらのサービスって、自分のファッションセンスに自信があって、自分のルックスが露出しても気にしないような、かなりユーザーの特性をしぼってしまっているサービスだと思うのです。

iQONがすごいのは、買ったその「先」ではなく、買う「前」に着目していること、つまりユーザーとしては自撮り画像を投稿する必要もないし、商品が手元になくてもコーデ画像を作ることができる。
FacebookやTwitter連携を強制していないところもいいところで、自分のセンスにそこまで自信がない人でも気兼ねなく作れる。
ただ、実際のユーザーは単純に、センスとか自己表現とかカンケーなしに、純粋に自分の好きなモノ(服・小物)を集めて並べて、ストーリー(コンセプト・デコ画像)を考えて、っていう作業が純粋に楽しくてやっている方も多そうですよね。
机の上とかに、お気に入りスペースという名の、自分の好きなモノ(香水、置物、雑誌etc)を並べた空間が自分の部屋にあるという女性はよくいますが、そんな感覚なのでしょうか。

いずれにせよ、ちょっとファッション業界の未来が見えるようで、とても面白いサービスですね。